GBTメンテナンス(Guided Biofilm Therapy)
- 診断(Assess)
お口の状態を検査し、患者様ごとのリスクを把握します。 - バイオフィルムの染色(Disclose)
染め出し液で汚れを「見える化」します。これがGBTの最大の特徴です。 - モチベーション(Motivate)
染まった部分を確認いただき、ブラッシング指導を行います。 - エアフロー(Airflow)
特殊なパウダーと水流を用いた「エアフロー」で、歯肉より上や歯周ポケット4mm以下のバイオフィルム、着色を優しく効率的に除去します。 - ペリオフロー(Perioflow)
歯周ポケット4mm以上の深部に特化したノズルで、歯根面のバイオフィルムを除去します。 - ピエゾン(Piezon)
必要に応じて、硬く固まった歯石を、水温・振動を細かくコントロールした超音波チップで最小限の刺激で除去します。 - チェック(Check)
処置部位に汚れの取り残しがないか最終確認します。 - リコール(Recall)
リスクに応じた最適なメンテナンスの頻度を提案し、健康な状態の維持を目指します。 - Q従来のクリーニングと比べて、何が一番違いますか?
- A最も大きな違いは、バイオフィルムの「見える化(染色)」と、「エリトリトールパウダー」を使用することです。
見える化
最初に汚れを染めることで、どこにバイオフィルムが残っているかを明確にし、無駄なく、徹底的に除去できます。
パウダーの使用
歯や歯ぐきを傷つけやすい鋭利な器具の使用を最小限に抑え、歯に優しい微粒子パウダーのウォータージェットで、痛みや刺激を抑えながら、バイオフィルムとステインを一気に除去します。 - QGBTは保険診療で受けられますか?
- Aいいえ、GBT(Guided Biofilm Therapy)のプロトコル全体は、高度な予防医療として確立された技術・機器を使用するため、日本の医療保険制度の適用外となり、自費診療(16,500円 税込)でのご提供となります。
- QGBTは本当に痛くないのですか?
- Aはい、多くの方に「痛みがほとんどない」と感じていただいています。
痛みが軽減される主な理由は以下の通りです。
器具の接触が少ない
鋭利なスケーラーの使用を最小限に抑え、微細なパウダーと温水のウォータージェットが主体となります。
ターゲットが明確
汚れを染めることで、健康な歯や歯ぐきに不必要な接触がなくなります。
知覚過敏の方でも、温水を使用するため、冷たい刺激による痛みが抑えられます。 - Q処置中に歯や詰め物が傷つく心配はありませんか?
- Aご安心ください。GBTで使用するエリトリトールパウダーは、歯のエナメル質よりも柔らかい性質を持っています。
セラミックや金属などの詰め物・被せ物、インプラントの表面を傷つけることなく、バイオフィルムや着色だけを安全に除去できるように設計されています。 - Q妊娠中でもGBTを受けることは可能ですか?
- Aはい、可能です。
妊娠中はホルモンバランスの変化により歯周病(妊娠性歯肉炎)になりやすく、口腔内のケアが特に重要です。
GBTは薬物を使用せず、歯と歯ぐきに優しい処置ですので、体への負担が少なく、安心して受けていただけます。
念のため、担当の産婦人科医にもご相談ください。 - QGBTメンテナンスにかかる時間はどれくらいですか?
- Aお口の状態や歯石の付着状況にもよりますが、通常45分~60分程度を目安としています。
染め出しによる汚れの可視化と、効率的な機器を使用することで、従来のクリーニングよりも短時間で高精度な清掃が可能です。 - Qどのくらいの頻度でGBTを受けるのが理想的ですか?費用対効果は高いですか?
- A患者様ごとの歯周病・むし歯のリスクによって異なります。
推奨頻度
一般的には3ヶ月〜4ヶ月に一度のメンテナンスをおすすめしております。
費用対効果
予防先進国では、「予防に投資することが、将来の治療費を抑える最も効果的な方法」と考えられています。
GBTで徹底的にバイオフィルムを除去し、お口の健康を維持することは、将来的な高額な歯周病治療やインプラントの再治療、抜歯といったリスクとコストを大幅に軽減することにつながり、非常に高い費用対効果が得られます。 - QGBTを一度受ければ、歯磨きをしなくても大丈夫になりますか?
- Aいいえ、そうではありません。
GBTはプロフェッショナルケア(専門家による処置)であり、口腔内の環境をリセットするためのものです。
清掃後の良好な状態を維持するためには、ご自宅でのセルフケア(毎日の歯磨き)が不可欠です。
当院では、GBTの際に染め出し結果を元に、効果的なセルフケアの方法も丁寧に指導いたします。 - QGBTにホワイトニング効果はありますか?
- AGBT自体は歯を漂白する「ホワイトニング」ではありません。
しかし、歯の表面に付着したタバコのヤニ、コーヒー、紅茶などによる着色(ステイン)を微細なパウダーで徹底的に除去するため、歯本来の自然な白さが蘇ります。
処置後に「白くなった」「歯が明るくなった」と感じられる患者様は非常に多いです。
健康な歯を長く保つためには、定期的な専門的なクリーニングが欠かせません。
しかし、歯のクリーニングに対して、
「キーンという音が苦手」
「歯ぐきがチクチクする」
「しみるのが怖い」
といったネガティブなイメージをお持ちの方もいらっしゃるかもしれません。
当院は、患者様にとってより快適で、より効果的な予防・メンテナンスを提供するため、ヨーロッパ発祥の画期的なシステム「GBT(Guided Biofilm Therapy)=誘導的バイオフィルム療法(GBT)」を導入しました。
GBTは、むし歯や歯周病の最大の原因であるバイオフィルムを「見える化」し、痛みを最小限に抑えながら、歯と歯ぐきに優しく、徹底的に除去する、科学的根拠に基づいた世界標準のメンテナンスプロトコルです。
GBT(Guided Biofilm Therapy)とは?
GBTは、スイスの歯科医療機器メーカーEMS社が提唱する、科学的根拠に基づいた一連のシステムです。
その核心は、バイオフィルムの「Guidance(誘導)」、すなわち可視化にあります。
なぜ「バイオフィルムの可視化」が重要なのか?
むし歯や歯周病の原因となる細菌の塊「バイオフィルム」は、ほぼ透明で肉眼では識別が難しい汚れです。
従来のクリーニング
歯科衛生士の経験と探知に頼り、主に器具や超音波スケーラーで除去を行っていました。
まだ汚れが残っている可能性のある箇所にも、慎重にアプローチする必要がありました。
GBT
最初に専用の染め出し液でバイオフィルムを可視化(青や赤に染色)します。
これにより、歯科衛生士は除去すべきターゲットを明確に把握でき、健康な歯や歯ぐきに不必要な処置を行うことなく、必要な部位にのみ、優しく、効率よくアプローチすることが可能になりました。
GBTの8つのステップ:効率・快適性・効果を追求
GBTは、国際的に確立された8つの手順(プロトコル)に基づいて処置を行います。
GBTと従来のクリーニングの比較:決定的な3つの違い
GBTが従来のクリーニングと異なる、患者様が体感できる主な違いは、以下の3点に集約されます。
1. 痛みの軽減と快適性の向上
| 比較項目 | 従来のクリーニング | GBT(Guided Biofilm Therapy) |
主な痛み・不快感の原因 |
器具(キュレット)や超音波チップによる歯肉や歯面への接触、摩擦。 |
痛みの原因となる硬い器具の使用を最小限に抑える。 |
清掃方法 |
主に器具による掻き取りや、振動を伴う超音波スケーラーの使用。 |
微細なパウダーと温水のやわらかいウォータージェット(エアフロー)が主体。 |
患者様の体感 |
チクチク感、しみる、金属音など。 |
痛みが非常に少ない、心地よい温水とツルツルになる感覚。 |
2. 歯と補綴物(詰め物・被せ物)への優しさ
従来の研磨ペーストや、鋭利な器具の使用は、歯の表面やデリケートなセラミック、インプラントの表面に微細な傷をつけてしまう可能性がありました。
傷は再度の汚れ付着を促す原因になります。
GBTで使用するエリトリトールパウダーは、歯よりも柔らかく、歯面を傷つけずにバイオフィルムや着色のみを剥がし取ります。
インプラント、矯正装置、セラミックなど、あらゆる口腔内環境にダメージレスで対応できるのが大きな強みです。
3. 除去の徹底度と効率性
染め出しによる「見える化」と、パウダーの微細さ(直径わずか14ミクロン)により、手用器具や一般的なスケーラーでは到達しにくい以下の部位まで、高精度かつ効率的に清掃します。
歯周ポケットの奥深く
矯正装置の隙間
インプラント周囲の複雑な構造
歯と歯の間などの狭い箇所
GBTの5大メリット:患者様が実感できる効果
1. 痛くない・しみない、快適なメンテナンス
温水を使用し、硬い器具での接触を極力避けるため、知覚過敏の方や、歯科医院での痛みに苦手意識がある方でも安心して処置を受けていただけます。
2. 徹底的なバイオフィルム除去
染め出しによりターゲットを明確化し、パウダーによるジェットで、肉眼では見えなかった隠れたバイオフィルムまで完全に除去します。
3. 歯周病・むし歯の再発予防効果の向上
徹底したバイオフィルム除去により、病気の根本原因を取り除くため、再発リスクが大幅に低減します。
4. インプラントの長期安定に必須の処置
インプラントの表面を傷つけず、周囲に発生するインプラント周囲炎の原因となるバイオフィルムを安全に除去し、インプラントを長持ちさせます。
5. ステイン除去による審美性の向上
コーヒー、お茶、タバコのヤニなどの頑固な着色(ステイン)も同時に除去され、歯本来の自然な白さと、舌で触れたくなるようなツルツル感を取り戻します。
痛みのない秘密:コア技術「エリトリトール・パウダー」と「エアフロー」
GBTの快適性と高精度は、スイスEMS社が開発した独自の機器と、革新的なパウダーにあります。
GBTで使用するパウダーの主成分「エリトリトール」は、天然の糖アルコールで、食品にも使用される安全性の高い素材です。
優しさ
歯の表面や歯肉、デリケートな補綴物(詰め物・被せ物)を傷つけない柔らかさ。
効率
微細な粒子の力で、バイオフィルムの構造を効果的に破壊します。
安全性
毒性がなく、口腔内に残っても安全です。
エアフロー(Airflow)の仕組み
エアフローは、このエリトリトールパウダーを水と空気の力を利用して噴射する機器です。
手用器具や超音波スケーラーでは困難な、歯と歯の間、歯ぐきのキワ、奥歯の溝などの複雑な形状の部位まで、パウダーウォータージェットが入り込み、バイオフィルムを痛みなく剥がし取ることができます。
【適応症例】こんな方こそGBTをご検討ください
GBTは全ての方におすすめできる予防法ですが、特に以下のようなお悩みや治療経験がある方に、その効果と快適性を実感していただけます。
従来のクリーニングで痛みや不快感を感じていた方
歯周病やむし歯の再発を徹底的に防ぎたい方
インプラント治療を受けられた方(インプラント周囲炎の予防に最適です)
矯正治療中の方(装置の周りの複雑な汚れを安全に除去できます)
知覚過敏をお持ちの方
歯の着色が気になる方
お子様のむし歯予防
GBTメンテナンスの費用について(自費診療)
GBT(Guided Biofilm Therapy) 16,500円
※ご注意
GBTは、日本の医療保険制度の適用外となるため、自費診療となります。
この費用には、口腔内診査、バイオフィルムの染色と指導、エアフロー、ピエゾンを用いた歯面・歯周ポケット内のクリーニング、フッ素塗布などが含まれます。
GBTに関するよくある質問
